表題の言葉は、客席内でオペレートしているとき、休憩時間などでよく聞かれるんですが・・ご同輩なら結構経験されていると思うんですが・・
プロとして仕事するときに、必要十分であるが、最小限の機材で・・と言うことは、採算上からも作業量からも当然真っ先に考慮する問題ですね。
したがってシステムの規模を決める因子を検討してみます。
※ 一つにはどういった種類の仕事なのか(音楽?芝居?講演会?)
これはミキサーや周辺機器の規模を決定します。マイクを20本使いたいと言われればその規模はクリアしなければなりませんし、講演会だから3本で十分と言われればそれに対応して。
ミュージカルみたいに何十本とか言われると、それも可能な限りクリアしないことには仕事にならないわけですよね・・
逆に言うと、講演会に何十チャンものミキサーを持って行っても、でかいし重いし無駄なだけ・・
もちろん足りなくしたらアウトですが・・
※ もう一つにはどこでやるのか・・
これがシステム全体の規模を決めるときに大きなファクターです。
例え一本しかマイクを使わなくとも、横浜アリーナでやるんならそれだけのスピーカーシステムが必要だし、例え何十本マイクを使おうと教室のようなところなら大概小型スピーカーですよね・・
費用的にはこちらのファクターが非常に大きいわけで・・アリーナだとステージ組み、スピーカーをフライング(正しくはリギング)するための膨大な設置費用が必要です。
必要とされるスピーカーの数も膨大だし、それを駆動するアンプ類、そのアンプが消費する膨大な電力源のチャーター。
ですから、プロはそのミキサー何チャンですか?とは決して聞かない・・というのはそう言う部分をよく分かっているからなんですね・・
よく、主催者さんで、タレントのギャラが5万なのになんで音響に10万かかるんだ!などと仰る方がおられます。
あ~・・例えタレントが0円でも(つまり素人だけでも)会場が体育館ならそれに適した規模、野外ならやはりそれに適した規模の機材が必要なのですよ・・と、答えていますけどね・・
逆にタレントさんに一千万払っても、お座敷でやるならPAは一切必要ないし・・だから音響はそのイベントの性質と会場の規模で費用が決まるんですよ・・(もちろん質にも因りますが・・)
2014年10月8日水曜日
常設スピーカーの難儀
近年、浜松のアクトが出来ー(1ではなく長音記号ね)の、愛知芸術が出来ーの、2国が出来ーのでオペラを意識した間口も広ければプロセタッパもやたらに高いホールがずいぶん増えた。
まぁアリーナよりはましという意見は置いといて、ホール特有の問題として、常設スピーカーは設置しなくてはいけない・・と言う奴がある。
一昔前の7-8メートルくらいのプロセタッパの時代はともかく、近年の14メートルとかそれ以上のタッパになると如何にディレイシステムをかまそうと、客席前列に近いあたりではプロセの音は真上から降ってくる・・
まぁもともと客席最前列ってPA的には結構厳しいところであるのはともかく、オペラってベルカント唱法を使っている限り日本ではなじみにくいという原罪を負っているんだけどねぇ・・なんで、年に数回しか出来ないオペラにこんなに投資するんだか・・と、ちょっと素朴に思ってしまうのは、東北のド田舎のホールに勤めているやっかみかな?
おっと、オペラの日本での功罪は、ボーカルバランスに関する別スレを参照して自分で考えて欲しい。おっと、オペラという芸術がいいとか悪いとか言っているわけではないよ・・
さて、何に文句を言っても、とにかくそういう小屋の常設機材を使わざるを得ない立場の方々も多数おられることと推察する。
で、そういう間口の広い、またタッパの高いプロセニアムアーチを持っている小屋の場合、大概ポータルが設置されていると思う。
小規模なセットの芝居をしたりには欠かせないこのポータル。
通常の設置の仕方では間口10間程度、タッパ4-5間くらいにして使っていることが多いのではないかな?
式典なんかもだだっ広くては使いにくいしね・・ましてや講演会では・・
さて、このポータル・・間口を決めるポータルの上下(かみしも)の高さ4メートル程度、のところになんでスピーカーを設置しないんだろう・・といつも思ってしまう。
ここにスピーカがあると実に使い勝手がよい。
もちろん、タッパを決めるポータルにも有ればなおいいよね・・センターと左右・・
純粋に建築的に固定されている設備スピーカーよりは調整もしやすいし何より調整機構が舞台(美術)との話し合いで決められる。
このポータルへのスピーカー設置は地元の演劇劇場のある作品の演出家の要求から発案した。
スピーカーを見せたくないので地方ブースの奥に置け!
これに悩んだ小屋の音響さんから相談を受けたのね・・
現場を見てポータルがあるのを確認し、美術さんと相談して、ポータルの適当な位置にスピーカー用の穴を開けてもらい、ハウス用スピーカーを設置して全面にはサランに美術さんがセット用の絵を描き、スピーカー背面は暗幕で覆えば?
これが大当たり!制御もしやすいし音圧ムラも少ないしで、結局その作品以来ずっとそのままポータルに仕込まれたままになっている。(もちろんサランは黒く塗られたりしたんだけどね・・)
このポータルへのスピーカー。
建築音響、もとい設備音響の人たちからは盲点になっているのかまず設置例を見たことがない・・
設備音響の人たちには申し訳ないのだが、いわゆる設備音響の仕様書・・何度眺めても、なんのために必要なのか吟味された形跡がないままとにかくプロセニアムスピーカー!サイトかカラムスピーカー!ステージスピーカー!フロントスピーカー!となっているような気がしてしょうがない。
ステージスピーカー・・ってどういうシチュエーションで使うんだろうか?通常のロードのPA屋さんみたいにハウスとして使うには貧弱でしかもとってつけたみたいになるし、サイドフィルに使う・・くらいか?
おっと、民謡とか踊りでディレイ基準のバックスピーカーとしてなら使えるか?でもマルチセルラーホーン・・指向性がブロード過ぎるなぁ・・どこに向けようか・・
講演会のボイスのメインとしてのプロセニアムスピーカーは前述の通りタッパが高すぎて居眠りする客が増えてしまうし・・
今は民謡大会でさえ10本くらいの転がしを平気で使う時代。
素人の役所の人間でも使えますなんて嘘をつかないで、プロのために使いやすくチューニングしています。みたいにしてもいいのではないかなぁ・・
32-56インプットの卓を目の前にしてびびらない素人はいまへんて・・結果司会用のマイクとカセット入力以外はガムテで固定して、プロが行っても「あ!とにかくほかは触らないで!」などという小屋が増えるんだよねぇ・・
そうでなければ、委託などでプロが入るか、役所の人間がプロ(レベル)になるか、しかないじゃん・・なら最初から普通にプロが使いやすいシステムにした方がいいよね・・と思うのだ・・
とは言っても小屋には小屋特有の問題もあり、俗に言うPAとしての完成度だけでは済まないのが小屋の音響。
ここら辺はまた別の機会に述べようかな・・
まぁアリーナよりはましという意見は置いといて、ホール特有の問題として、常設スピーカーは設置しなくてはいけない・・と言う奴がある。
一昔前の7-8メートルくらいのプロセタッパの時代はともかく、近年の14メートルとかそれ以上のタッパになると如何にディレイシステムをかまそうと、客席前列に近いあたりではプロセの音は真上から降ってくる・・
まぁもともと客席最前列ってPA的には結構厳しいところであるのはともかく、オペラってベルカント唱法を使っている限り日本ではなじみにくいという原罪を負っているんだけどねぇ・・なんで、年に数回しか出来ないオペラにこんなに投資するんだか・・と、ちょっと素朴に思ってしまうのは、東北のド田舎のホールに勤めているやっかみかな?
おっと、オペラの日本での功罪は、ボーカルバランスに関する別スレを参照して自分で考えて欲しい。おっと、オペラという芸術がいいとか悪いとか言っているわけではないよ・・
さて、何に文句を言っても、とにかくそういう小屋の常設機材を使わざるを得ない立場の方々も多数おられることと推察する。
で、そういう間口の広い、またタッパの高いプロセニアムアーチを持っている小屋の場合、大概ポータルが設置されていると思う。
小規模なセットの芝居をしたりには欠かせないこのポータル。
通常の設置の仕方では間口10間程度、タッパ4-5間くらいにして使っていることが多いのではないかな?
式典なんかもだだっ広くては使いにくいしね・・ましてや講演会では・・
さて、このポータル・・間口を決めるポータルの上下(かみしも)の高さ4メートル程度、のところになんでスピーカーを設置しないんだろう・・といつも思ってしまう。
ここにスピーカがあると実に使い勝手がよい。
もちろん、タッパを決めるポータルにも有ればなおいいよね・・センターと左右・・
純粋に建築的に固定されている設備スピーカーよりは調整もしやすいし何より調整機構が舞台(美術)との話し合いで決められる。
このポータルへのスピーカー設置は地元の演劇劇場のある作品の演出家の要求から発案した。
スピーカーを見せたくないので地方ブースの奥に置け!
これに悩んだ小屋の音響さんから相談を受けたのね・・
現場を見てポータルがあるのを確認し、美術さんと相談して、ポータルの適当な位置にスピーカー用の穴を開けてもらい、ハウス用スピーカーを設置して全面にはサランに美術さんがセット用の絵を描き、スピーカー背面は暗幕で覆えば?
これが大当たり!制御もしやすいし音圧ムラも少ないしで、結局その作品以来ずっとそのままポータルに仕込まれたままになっている。(もちろんサランは黒く塗られたりしたんだけどね・・)
このポータルへのスピーカー。
建築音響、もとい設備音響の人たちからは盲点になっているのかまず設置例を見たことがない・・
設備音響の人たちには申し訳ないのだが、いわゆる設備音響の仕様書・・何度眺めても、なんのために必要なのか吟味された形跡がないままとにかくプロセニアムスピーカー!サイトかカラムスピーカー!ステージスピーカー!フロントスピーカー!となっているような気がしてしょうがない。
ステージスピーカー・・ってどういうシチュエーションで使うんだろうか?通常のロードのPA屋さんみたいにハウスとして使うには貧弱でしかもとってつけたみたいになるし、サイドフィルに使う・・くらいか?
おっと、民謡とか踊りでディレイ基準のバックスピーカーとしてなら使えるか?でもマルチセルラーホーン・・指向性がブロード過ぎるなぁ・・どこに向けようか・・
講演会のボイスのメインとしてのプロセニアムスピーカーは前述の通りタッパが高すぎて居眠りする客が増えてしまうし・・
今は民謡大会でさえ10本くらいの転がしを平気で使う時代。
素人の役所の人間でも使えますなんて嘘をつかないで、プロのために使いやすくチューニングしています。みたいにしてもいいのではないかなぁ・・
32-56インプットの卓を目の前にしてびびらない素人はいまへんて・・結果司会用のマイクとカセット入力以外はガムテで固定して、プロが行っても「あ!とにかくほかは触らないで!」などという小屋が増えるんだよねぇ・・
そうでなければ、委託などでプロが入るか、役所の人間がプロ(レベル)になるか、しかないじゃん・・なら最初から普通にプロが使いやすいシステムにした方がいいよね・・と思うのだ・・
とは言っても小屋には小屋特有の問題もあり、俗に言うPAとしての完成度だけでは済まないのが小屋の音響。
ここら辺はまた別の機会に述べようかな・・
Re: Re: タイトルなし
さて、スピーカーに何を選ぶかはプロアマ問わず関心の高い事かと思う。
全くの素人からは時々このスピーカー何ワットですか?・・と尋ねられる事が多い・・
これは・・う~ん・・答え難いのよね・・
そもそもスピーカーシステムの耐入力はその入力信号の性質によることが多い・・
もちろん、ヴォイスコイルのワット当たり発熱量と冷却効率で焼損入力は正弦波などの連続入力なら測定できる・・
これとて矩形波などでは違ってくるし・・
また、瞬間的なパルスによってスピーカーのピストンモーション領域を超えてしまうことによる物理的な障害もありうるし・・
アンプのトラブルでのDCが入るとあっという間に飛ぶし・・
ということで、普通各種の測定規格が存在し、それを元に各社ともカタログ上の耐入力を決めているのだが、素人さんが聞きたいのは実は耐入力ではなくてアンプの出力を聞きたいのだろう・・と察する。
で、現実問題、我々がスピーカーを使用するにあたって何を考慮すれば目的とするシステムを組めるか・・というと、カタログだけではままならない問題を考慮しつつ選択しなければならない・・
度々例に出して恐縮だがEVのSX-200というスピーカーシステム・・一時期小規模会場用のメインとして、あるいはモニターとして一世を風靡した。おそらく、PAを生業とする人間でこのスピーカーを触ったことがない・・と言う人間はいないのではないか・・とさえ思うほどである。
このスピーカー、スペック的には感度が100dbほどあり、初期のカタログの耐入力表示で800W、今時の表示だと1200Wなどと表示してある。
まぁ、f特などは今回は無視するとして会場に合わせたセットを考えるときこの出力の問題は見逃せない。
仮に100db/w/mの感度のスピーカーがあるとして10w入れるとm音圧は110db・・100w入れると120db。1000w入れると130dbとなる。
ちなみに2w入れると103db、4w入れると106db。6wなら107.8db、8wなら9db・・この簡易計算法で大概間に合うと思うが・・
まれにこういう例がある・・
w/m感度が106db。
耐入力は1600w・・最大音圧131db・・ん?
106db+1000wでの加算できる音圧は30db・・これでも136dbのはず・・1600w加算分は32db・・だから106+32=138dbじゃないか?
でもカタログ上は131dbと記載してある・・
これが俗に言うコンプレッション歪みの大本となる・・
つまり、コンプレッションドライバー内部の単位時間当たり圧縮許容量などの問題で振動板が動いても音にならない成分が発生してしまうのね・・
このリニアリティの悪化がどこら辺で始まるか・・で、じつは使える領域が決まってしまうのだ・・
要はいくら入力しても音が汚くなるばかりで音量が上がらない・・となってしまうのだな・・
ここら辺で使える広さ、届く距離が制限される。
原因はさっきも言ったコンプレッションドライバーの設計の問題・・そしてコーンラジエータの能力の問題、そしてキャビネットの設計による。
それでも注意深く設計され、きちんとコストを払ったスピーカーは高い能力を示す。(大概キャビも重くなるんだけど・・)
それでも小型のスピーカーでは、スペック上同じように見える大型スピーカーのようには遠距離までは飛ばない・・
これはスピーカー直前の波面形状がより平面波に近いかどうか・・が結構効いてくる・・
大型のダイヤフラム(4インチなど)を持ったものからはより平面波に近い音波が生成されやすく、単純に計った距離による減衰係数より効率良く音を飛ばせる。よって遠達性が良くなる。
さらに、これをアレイングすることでより平面波に近づけ、さらに遠達性が確保される。
逆に考えると1-2インチくらいのダイヤフラムの小型スピーカーは、見かけ上の出力音圧を確保できても、こと遠達性に関しては不利であることが理解できると思う。
もちろん、ホーン設計を工夫して、小型ダイヤフラムでも充分な遠達性を確保しているものもあるので単純ではないけれどね・・
でだ・・スピーカーを選ぶときはどの程度の広さの会場に使いたいか・・その範囲を決定してから考えようね・・と言う話なのだ・・
で、スピーカーのスペックを眺めると感度が分かり、耐入力が分かり、親切なら最大音圧も記載してある。
これによってリニアリティをチェックし、フルロード使用に堪えるかを判断。
駄目なら割り引いて使う用途に・・
さらにホーン形状と指向角を確認し、ダイヤフラム径をチェック。
同じダイヤフラム径で同じ指向角ならホーン自体が長い方が遠達性は確保しやすい。
指向角はふつう3m位の位置で測定する。が、これが10mでもそうか・・20mでもそうかは公表されていない・・まして指向角中心が記載されているカタログもない・・
こればっかりは実際の使用現場で確認だな・・
そうそう・・ラインアレイも万能ではない・・充分に遠距離になると結局点音源と一緒・・これはよく理解しておいて欲しい・・
うわ・・今回は久しぶりの書き込みで、ちょっと文章が散漫・・
まぁ思いつきで書いているしねぇ・・割り引いて読んでね・・
全くの素人からは時々このスピーカー何ワットですか?・・と尋ねられる事が多い・・
これは・・う~ん・・答え難いのよね・・
そもそもスピーカーシステムの耐入力はその入力信号の性質によることが多い・・
もちろん、ヴォイスコイルのワット当たり発熱量と冷却効率で焼損入力は正弦波などの連続入力なら測定できる・・
これとて矩形波などでは違ってくるし・・
また、瞬間的なパルスによってスピーカーのピストンモーション領域を超えてしまうことによる物理的な障害もありうるし・・
アンプのトラブルでのDCが入るとあっという間に飛ぶし・・
ということで、普通各種の測定規格が存在し、それを元に各社ともカタログ上の耐入力を決めているのだが、素人さんが聞きたいのは実は耐入力ではなくてアンプの出力を聞きたいのだろう・・と察する。
で、現実問題、我々がスピーカーを使用するにあたって何を考慮すれば目的とするシステムを組めるか・・というと、カタログだけではままならない問題を考慮しつつ選択しなければならない・・
度々例に出して恐縮だがEVのSX-200というスピーカーシステム・・一時期小規模会場用のメインとして、あるいはモニターとして一世を風靡した。おそらく、PAを生業とする人間でこのスピーカーを触ったことがない・・と言う人間はいないのではないか・・とさえ思うほどである。
このスピーカー、スペック的には感度が100dbほどあり、初期のカタログの耐入力表示で800W、今時の表示だと1200Wなどと表示してある。
まぁ、f特などは今回は無視するとして会場に合わせたセットを考えるときこの出力の問題は見逃せない。
仮に100db/w/mの感度のスピーカーがあるとして10w入れるとm音圧は110db・・100w入れると120db。1000w入れると130dbとなる。
ちなみに2w入れると103db、4w入れると106db。6wなら107.8db、8wなら9db・・この簡易計算法で大概間に合うと思うが・・
まれにこういう例がある・・
w/m感度が106db。
耐入力は1600w・・最大音圧131db・・ん?
106db+1000wでの加算できる音圧は30db・・これでも136dbのはず・・1600w加算分は32db・・だから106+32=138dbじゃないか?
でもカタログ上は131dbと記載してある・・
これが俗に言うコンプレッション歪みの大本となる・・
つまり、コンプレッションドライバー内部の単位時間当たり圧縮許容量などの問題で振動板が動いても音にならない成分が発生してしまうのね・・
このリニアリティの悪化がどこら辺で始まるか・・で、じつは使える領域が決まってしまうのだ・・
要はいくら入力しても音が汚くなるばかりで音量が上がらない・・となってしまうのだな・・
ここら辺で使える広さ、届く距離が制限される。
原因はさっきも言ったコンプレッションドライバーの設計の問題・・そしてコーンラジエータの能力の問題、そしてキャビネットの設計による。
それでも注意深く設計され、きちんとコストを払ったスピーカーは高い能力を示す。(大概キャビも重くなるんだけど・・)
それでも小型のスピーカーでは、スペック上同じように見える大型スピーカーのようには遠距離までは飛ばない・・
これはスピーカー直前の波面形状がより平面波に近いかどうか・・が結構効いてくる・・
大型のダイヤフラム(4インチなど)を持ったものからはより平面波に近い音波が生成されやすく、単純に計った距離による減衰係数より効率良く音を飛ばせる。よって遠達性が良くなる。
さらに、これをアレイングすることでより平面波に近づけ、さらに遠達性が確保される。
逆に考えると1-2インチくらいのダイヤフラムの小型スピーカーは、見かけ上の出力音圧を確保できても、こと遠達性に関しては不利であることが理解できると思う。
もちろん、ホーン設計を工夫して、小型ダイヤフラムでも充分な遠達性を確保しているものもあるので単純ではないけれどね・・
でだ・・スピーカーを選ぶときはどの程度の広さの会場に使いたいか・・その範囲を決定してから考えようね・・と言う話なのだ・・
で、スピーカーのスペックを眺めると感度が分かり、耐入力が分かり、親切なら最大音圧も記載してある。
これによってリニアリティをチェックし、フルロード使用に堪えるかを判断。
駄目なら割り引いて使う用途に・・
さらにホーン形状と指向角を確認し、ダイヤフラム径をチェック。
同じダイヤフラム径で同じ指向角ならホーン自体が長い方が遠達性は確保しやすい。
指向角はふつう3m位の位置で測定する。が、これが10mでもそうか・・20mでもそうかは公表されていない・・まして指向角中心が記載されているカタログもない・・
こればっかりは実際の使用現場で確認だな・・
そうそう・・ラインアレイも万能ではない・・充分に遠距離になると結局点音源と一緒・・これはよく理解しておいて欲しい・・
うわ・・今回は久しぶりの書き込みで、ちょっと文章が散漫・・
まぁ思いつきで書いているしねぇ・・割り引いて読んでね・・
クロックシンクの真実
さて、否も応もなくデジタル機材は増えてくる。ここに好き嫌いの余地は無いよね・・
筆者お得意のディレイを駆使したオペレートをするにはデジタル技術の恩恵無しには、為しえないし・・
さて、SPD/IFの場合はその信号自体からクロックを生成する規格ではあるが、それでも精度の高いクロックを利用できるに越したことは無い。
また、AES/EBU規格では正式に外部クロックが利用できる。
そのクロック・・これ自体の規格は通常カタログ等には
BNCアンバランス/5.0Vp-p/75Ω/矩形波
と記載されている。
皆さんなんとも思わないで、「へ~!」とBNC接栓を購入してきて75Ωのケーブルで作ったりしているのではないかな?
で、この規格・・なんでこういう規格が選ばれたのか・・そのルーツを探ると意外な所にぶちあたるのだ・・
このデジタル伝送の規格がまとめられた頃は20年ほど前の話で、ちょうどネットワークの興隆期にあたる。
LAN規格が10Mが高速で、内臓HDを使うより、ネットワークを使った方が早いぞ!などと言われていた頃だ・・
初期のLANの規格には3方式が有った。
10BASE/5、10BASE/2、10BASE/Tである。
10BASE/Tは今主流の100BASE/Tや1000BASE/Tにも通じており、ハブを介したスター結線と呼ばれる結線を可能にしたもの。これは当時はハブが高価なのと、ハブから先は100m程度の延長しかできなかったことから、部署内のLANなどに多用された。
100BASE/5はイエローネットなどとも呼ばれ、黄色い太い同軸ケーブルでビルを貫通する基幹として使われた。こちらはバス型のネットワークで、ケーブルの外から心線まで届くように針状のものをねじ込むツールでバスに分岐をぶら下げるスタイル。
ケーブルが太いので、部屋の中では邪魔だった記憶がある。
もちろん延長距離を長くとれ、減衰も少なかったので基幹に使われたわけだ。
接続にはアンテナ線用の太い捻じ込みの同軸プラグが用いられていた。
さて、10BASE/2である。
こちらは細目の同軸ケーブルを使い、BNC接栓で接続されていた。
これもバス型の接続なのだが、ディジーチェーン形式でつながれた。
で、具体的にはBNCのT型接栓の下脚部分をネットワーク機材に接続し、両手部分をディジーチェーンの接続に使う。
T┬ーーーー┬ーーーー┬T
機器 機器 機器
と、こういう形だな・・等幅フォントで見てね・・
で、端のTはなんぞや?と思った人!貴方は観察が鋭い。
これはターミネーター・・(加州知事のことではない・・)、終端抵抗器と言う奴だ。当然75Ω。
これが正しい10BASE/2の接続法。
この規格、構成部材を入手しやすいと言うことで採用された。T接栓が入手しやすいかどうかは疑問だが、いずれネットワーク専門の店に行くと容易に入手できる。
この時期、この容易に入手できる・・と言う点が重視され、巷間溢れていたこの規格をそっくりそのままデジタルクロックに流用した・・というのが正解らしい。
う~ん・・ということはだ・・正しくはT型接栓を用い、終端抵抗をきちんと付けないといけない・・というのが公式の接続方法。いくらクロックジェネが高性能でも、接続で反射を発生していては処置がない・・ということだな・・
が、デジタルの不可解さ・・SCSIの時もそうだったが、正しく繋いだから、正しく動くとも限らない・・と言うあたりが悩ましい所で、結局うまく動けばそれが正解・・
なんじゃそれ!?
と、役に立つかどうかは分からないが、クロック回りで不安定さに悩まされたときは王道としての、正しい接続法を知っているに限ると思う。
筆者お得意のディレイを駆使したオペレートをするにはデジタル技術の恩恵無しには、為しえないし・・
さて、SPD/IFの場合はその信号自体からクロックを生成する規格ではあるが、それでも精度の高いクロックを利用できるに越したことは無い。
また、AES/EBU規格では正式に外部クロックが利用できる。
そのクロック・・これ自体の規格は通常カタログ等には
BNCアンバランス/5.0Vp-p/75Ω/矩形波
と記載されている。
皆さんなんとも思わないで、「へ~!」とBNC接栓を購入してきて75Ωのケーブルで作ったりしているのではないかな?
で、この規格・・なんでこういう規格が選ばれたのか・・そのルーツを探ると意外な所にぶちあたるのだ・・
このデジタル伝送の規格がまとめられた頃は20年ほど前の話で、ちょうどネットワークの興隆期にあたる。
LAN規格が10Mが高速で、内臓HDを使うより、ネットワークを使った方が早いぞ!などと言われていた頃だ・・
初期のLANの規格には3方式が有った。
10BASE/5、10BASE/2、10BASE/Tである。
10BASE/Tは今主流の100BASE/Tや1000BASE/Tにも通じており、ハブを介したスター結線と呼ばれる結線を可能にしたもの。これは当時はハブが高価なのと、ハブから先は100m程度の延長しかできなかったことから、部署内のLANなどに多用された。
100BASE/5はイエローネットなどとも呼ばれ、黄色い太い同軸ケーブルでビルを貫通する基幹として使われた。こちらはバス型のネットワークで、ケーブルの外から心線まで届くように針状のものをねじ込むツールでバスに分岐をぶら下げるスタイル。
ケーブルが太いので、部屋の中では邪魔だった記憶がある。
もちろん延長距離を長くとれ、減衰も少なかったので基幹に使われたわけだ。
接続にはアンテナ線用の太い捻じ込みの同軸プラグが用いられていた。
さて、10BASE/2である。
こちらは細目の同軸ケーブルを使い、BNC接栓で接続されていた。
これもバス型の接続なのだが、ディジーチェーン形式でつながれた。
で、具体的にはBNCのT型接栓の下脚部分をネットワーク機材に接続し、両手部分をディジーチェーンの接続に使う。
T┬ーーーー┬ーーーー┬T
機器 機器 機器
と、こういう形だな・・等幅フォントで見てね・・
で、端のTはなんぞや?と思った人!貴方は観察が鋭い。
これはターミネーター・・(加州知事のことではない・・)、終端抵抗器と言う奴だ。当然75Ω。
これが正しい10BASE/2の接続法。
この規格、構成部材を入手しやすいと言うことで採用された。T接栓が入手しやすいかどうかは疑問だが、いずれネットワーク専門の店に行くと容易に入手できる。
この時期、この容易に入手できる・・と言う点が重視され、巷間溢れていたこの規格をそっくりそのままデジタルクロックに流用した・・というのが正解らしい。
う~ん・・ということはだ・・正しくはT型接栓を用い、終端抵抗をきちんと付けないといけない・・というのが公式の接続方法。いくらクロックジェネが高性能でも、接続で反射を発生していては処置がない・・ということだな・・
が、デジタルの不可解さ・・SCSIの時もそうだったが、正しく繋いだから、正しく動くとも限らない・・と言うあたりが悩ましい所で、結局うまく動けばそれが正解・・
なんじゃそれ!?
と、役に立つかどうかは分からないが、クロック回りで不安定さに悩まされたときは王道としての、正しい接続法を知っているに限ると思う。
ワットの話
さて、ご奇特な読者の方からレンタル機材の為の発電機を用意するのにどれくらいの規模のものが良いか?というご質問を頂戴し、その際、スピーカーのワット表示に関する問題が垣間見えたので、初学の方にもご理解頂けるようあらためて説明してみたい。
よく受ける質問に、このスピーカー何ワットですか?と言うものがある。
結構電気を学んでいそうな人でも、こと音響に関しては勘違いされている方も多く、いざ説明するとなると結構大変なものだ。
そこで、まず物事を整理してみよう。
通常、スピーカーには電源は繋がない。
よって、ここで消費されるエネルギーは直接電源から来るものではないよね?
別にスピーカーは飯を必要とはしていないわけだ。(まぁ近年パワードスピーカーが増えたが、これは内蔵しているアンプが電気を必要としているということ。
およそ電気製品(電化製品?)はすべからく電源を必要としている。(電池であってもソーラーであっても)・・その中にあってスピーカーだけは実に異質であることをまず理解していただきたい。
さて、およそエネルギーを与えること無しに仕事をする存在はない・・これは自然界におよそ例外はない・・
ならば、スピーカーはどうやって音を出しえるのか?よく見ていると低音用のスピーカーは確実に動いているし・・
これはアンプから電力を音声信号として受け取っているということ。
その音声信号をスピーカーは音にしている。
よって言い換えるとスピーカーは音声信号電力を音に換える仕事をしていることになる。こういう変換するものを一般にトランスデューサーという。(トランスジューサーとも)
音に換えるときに、スピーカーは電力を機械振動に変換している。
そのため、スピーカーにはその物理サイズによって受け持てる音声信号の範囲(周波数:低音域から高音域までの事)が生じる。
また、電力をどれくらい効率良く空気振動に変化できるかという能率が性能を評価する。
さらにはどれくらいの電力を受け持つことができるかという耐久力(耐入力とも)という藻のも発生する。
これらが、各々再生周波数帯域(○○Hz~○○kHz ±6dbなどと表記)、能率(○○db/W/mなどと表記)、耐入力(連続○○W、ピーク○○Wなどと表記)というカタログ数値の意味となる。
さてスピーカーに電力を供給しているアンプ(おっと正確にはパワーアンプ)。
これは要はどんな存在かというと、発電所から来た電気(電池でもいいが・・)を、音声信号で整形してスピーカーに電力として供給する装置。
え?っと思ったマニアな人、結構いたと踏んだ!
アンプって増幅器でしょ?受け取った信号を増幅して出しているんじゃ?
違う。
真空管にせよ、トランジスタにせよ、FETにせよ、スピーカーに行っている電力は電源ユニットから来ている。
その電源からの電気を水道の蛇口のごとく閉じたり開いたりする行為に入力信号を使っているということだ。だから正しくは電気的には断絶しているといっても極論ではない。FETの制御極がゲートと呼ばれる意味を考えてみましょ。
こういう性質の機材なので、当然、電力を最大でどれくらい流せるかという部材の太さ丈夫さに関する項目が出てくる。
この項目に関するカタログ値が定格出力。
アンプの性能としての定格値はある程度以上の連続出力を保証するもので、もっとも倍音のない正弦波であってもかなりの時間連続運転を可能にしている。
また、同じだけの電力を供給するのにどれくらいの効率で供給できるかということから、アンプとして使用される電力が決まってくる。
これが、消費電力というカタログ値に出てくる。
ここまでいいかな?長くなりすぎるので続きはこの後で・・
よく受ける質問に、このスピーカー何ワットですか?と言うものがある。
結構電気を学んでいそうな人でも、こと音響に関しては勘違いされている方も多く、いざ説明するとなると結構大変なものだ。
そこで、まず物事を整理してみよう。
通常、スピーカーには電源は繋がない。
よって、ここで消費されるエネルギーは直接電源から来るものではないよね?
別にスピーカーは飯を必要とはしていないわけだ。(まぁ近年パワードスピーカーが増えたが、これは内蔵しているアンプが電気を必要としているということ。
およそ電気製品(電化製品?)はすべからく電源を必要としている。(電池であってもソーラーであっても)・・その中にあってスピーカーだけは実に異質であることをまず理解していただきたい。
さて、およそエネルギーを与えること無しに仕事をする存在はない・・これは自然界におよそ例外はない・・
ならば、スピーカーはどうやって音を出しえるのか?よく見ていると低音用のスピーカーは確実に動いているし・・
これはアンプから電力を音声信号として受け取っているということ。
その音声信号をスピーカーは音にしている。
よって言い換えるとスピーカーは音声信号電力を音に換える仕事をしていることになる。こういう変換するものを一般にトランスデューサーという。(トランスジューサーとも)
音に換えるときに、スピーカーは電力を機械振動に変換している。
そのため、スピーカーにはその物理サイズによって受け持てる音声信号の範囲(周波数:低音域から高音域までの事)が生じる。
また、電力をどれくらい効率良く空気振動に変化できるかという能率が性能を評価する。
さらにはどれくらいの電力を受け持つことができるかという耐久力(耐入力とも)という藻のも発生する。
これらが、各々再生周波数帯域(○○Hz~○○kHz ±6dbなどと表記)、能率(○○db/W/mなどと表記)、耐入力(連続○○W、ピーク○○Wなどと表記)というカタログ数値の意味となる。
さてスピーカーに電力を供給しているアンプ(おっと正確にはパワーアンプ)。
これは要はどんな存在かというと、発電所から来た電気(電池でもいいが・・)を、音声信号で整形してスピーカーに電力として供給する装置。
え?っと思ったマニアな人、結構いたと踏んだ!
アンプって増幅器でしょ?受け取った信号を増幅して出しているんじゃ?
違う。
真空管にせよ、トランジスタにせよ、FETにせよ、スピーカーに行っている電力は電源ユニットから来ている。
その電源からの電気を水道の蛇口のごとく閉じたり開いたりする行為に入力信号を使っているということだ。だから正しくは電気的には断絶しているといっても極論ではない。FETの制御極がゲートと呼ばれる意味を考えてみましょ。
こういう性質の機材なので、当然、電力を最大でどれくらい流せるかという部材の太さ丈夫さに関する項目が出てくる。
この項目に関するカタログ値が定格出力。
アンプの性能としての定格値はある程度以上の連続出力を保証するもので、もっとも倍音のない正弦波であってもかなりの時間連続運転を可能にしている。
また、同じだけの電力を供給するのにどれくらいの効率で供給できるかということから、アンプとして使用される電力が決まってくる。
これが、消費電力というカタログ値に出てくる。
ここまでいいかな?長くなりすぎるので続きはこの後で・・
BGMのお題
最近、某所でBGMのお話があったので、あらためて考えてみたい。
BGMというのは面白いもので、積極的に聞かせたいのかそうでないのか・・よく分かりがたい存在だ。
その名の通りバックグランドで鳴っているため気がつかない人は全く気がつかないが、妙に神経質な人は非常に嫌ったりする。
で、BGMを鳴らすシステム考える場合、通常は設備音響と言われるジャンルの次いで仕事になってしまっていることも多い。
まぁ古いPAの本でもゾーン分けして目標音圧分布からの要求出力を割り出して適合アンプを割り当てるだけ・・ひどい場合は消防法上の規定を満たすだけ・・なんて建物も多い。
本質的には非常放送の目的は非常時に明瞭に指示を伝えること・・が、目的であってBGMを鳴らそうなどという意図は全くない・・もちろん鳴らすだけなら確かに鳴らせるんだけど・・実際には中音域に偏った非常に苛つくとてもBGMとは言えない音になってしまっていることが多い。
で、別途に構内放送システムを持っている所では、概してこれでBGMを鳴らしていることが多い。
が、これとて館内呼び出しや、案内を目的にした設計なので、当然明瞭度を上げるため中音域に偏ったもの。呼び出しはよく聞こえるが、その分音楽も賑やかしい・・
かたや古いJBLやアルテックのモニタースピーカーなんかを店内に持ち込んでBGMを流している所もある・・
が、古いこうしたモニタースピーカーは軸線上で音楽をモニタリングすることを目的にしているため、その線上ではあまりに音楽が生々しすぎ、目も耳も反らしたら叱られそうだ・・
かといって、軸線からずれた所では中途半端にハイファイなくせに、ぼけた音になって妙に気になる・・
さて、こうして並べてみると肝心なことが抜けていることに気がつく。
そもそもBGMって何?何のためにBGMを流さなければいけないの?
そこで、管理人なりに再定義してみた。
BGMの積極的意義:その場所の存在環境を向上させることを目的とするもの。インスタレーションや環境音楽などにその例を見ることができる。つまり、その空間の居心地を積極的に向上し、快適な環境を構築する一助とするもの。
音楽喫茶、ジャズ喫茶の場合は音楽自体が目的なので除外。
BGMの消極的意義:その場所の好ましくない音響を、BGMを駆使することでマスキング作用を利用して緩和し、併せてその場所の環境を改善するもの。店舗や図書館、事務室内などでの居住環境あるいは作業環境の改善のためのBGMなど。
まぁ、図書館などであまりに静かすぎると椅子を引く音、本をめくる音までいらいらと気になってしまうことがある・・こういうときにBGMがそこはかと流れていると確かにあまり気にならなくなる・・と言うようなことが消極的会議の例だな・・
どちらの用途にせよあくまで環境の向上、あるいは改善であって「環境」であることに着目。
つまりは主目的ではないと言うことだね・・よって意識に表層に出過ぎるのはタブーに近い。「お!そういえば音(音楽)が鳴っているね・・」と言う程度が目的にかなっているといえるだろう。
であればこそ、音も音楽も主役ではないという考え方で、選曲し、設計されるべきだ。
ところが、単に音楽が好き・・などという人がプランすると途端に音あるいは音楽が主役級になってしまい、しばしば意識の表層にしゃしゃり出てくる音にしがちである。
まず、設計から・・
スタジオモニタースピーカーをプランする・・こういうスピーカーは商品としての音楽作品の問題点がないかを探しだすのが仕事・・よって長時間リスニングでの疲れやすさを度外視してもとにかくあら探しできることが仕事。こんなものをプランしたら思考までスピーカーにとらわれてしまうのでBGMには最も向かない。ジャズ喫茶などはそれを目的に来る人が多いかもしれないので選択肢には確かに入る・・
埋め込み型スピーカーをプランする・・埋め込み型スピーカーは構内放送システムのために設計されていることが多く、中音域の明瞭度にのみ注力した設計がされている・・ある種注意を払って欲しいからそうしている設計と言っていい。そのためにはある種の歪みさえ利用している。よってこれまたBGMの主目的からはほど遠いものだといえる。が、概してこれが店舗等ではよく使われている。店舗の本来の目的からするとこれはお勧めできないのだけれど・・
ということで、BGMを真剣に考えるならある程度の帯域をゆったり再生できるが高音圧は無用。軸線をわざと出さない間接照明的セッティングをしてそれでも破綻しにくい特性のスピーカー、が向くと言うことが言えると思う。
BGMに関しては間接照明のデザイン法が非常に参考になると思う。
通常の音楽シーン、伝達シーンでは直接照明的手法が有効であるが、BGMとして考えた場合は間接照明に多くのヒントがある。
次にBGM素材に関して。
BGMの目的は環境の向上にあるのであって音楽そのものを聴かせることではない・・
で、前にも述べたが日本語と言うのは日本人にとっては特に左脳の占有率の高いものだ。
だから日本語が聞こえると思考やその場での会話をきわめて邪魔される率が高い。
ということは、セールスしている所で他の日本語の歌などが聞こえると言うのは、聴いている人の脳を強引にBGM側に引っ張ってしまう率が高いことになる。
ということで日本語の歌詞の歌はすべてBGMとしてはNGと言える。が、概してオーナーが好きだからと言う理由で日本語の歌をかけている率が高い。
何のためにBGMを掛けているのかと言う理由を間違えてしまっている例だ。ついでに言うと英語であっても他の言語であっても歌は概して良くない。
もっとも、長居して欲しくない・・という作戦で使うのは有りかも・・
さらによく知っている曲・・というのもついつい鼻歌にしてしまったりするので具合が良くない・・
消極的意義の項で述べたようにBGMの大きな目的は、その場の主たる目的を達成する補完的目的。例えば事務室であれば本来の業務を効率良く、気持ちよく進めるため。店舗であれば高いセールスがのぞめることであって、それを邪魔したのでは何のためのBGMか?と言うことになってしまう。
ということで、こうしたことを考え合わせたときに、インストものの環境音楽的なものが向くと言うのが割り出されてくるのだが・・
ここがまた人間の悩ましい所で、こういうものばかりでは必ず逆に苛つくと言う人も出てくる・・刺激がなさ過ぎると駄目と言う人ね・・(自分もその一人かも・・)
そうそう、郊外型大型店に行くと店の宣伝音楽を繰り返しかけているところが多いのだが・・これはある種洗脳に近い効果(まぁサブリミナルとまでは言わないが・・)を発揮するので、個人的には願い下げにしたい・・でも多いよね・・
ということで、たかがBGM、されどBGM・・諸兄は如何お考えでしょうか?
だからオーナーのセンスや選曲が光るのだとは思う・・
BGMというのは面白いもので、積極的に聞かせたいのかそうでないのか・・よく分かりがたい存在だ。
その名の通りバックグランドで鳴っているため気がつかない人は全く気がつかないが、妙に神経質な人は非常に嫌ったりする。
で、BGMを鳴らすシステム考える場合、通常は設備音響と言われるジャンルの次いで仕事になってしまっていることも多い。
まぁ古いPAの本でもゾーン分けして目標音圧分布からの要求出力を割り出して適合アンプを割り当てるだけ・・ひどい場合は消防法上の規定を満たすだけ・・なんて建物も多い。
本質的には非常放送の目的は非常時に明瞭に指示を伝えること・・が、目的であってBGMを鳴らそうなどという意図は全くない・・もちろん鳴らすだけなら確かに鳴らせるんだけど・・実際には中音域に偏った非常に苛つくとてもBGMとは言えない音になってしまっていることが多い。
で、別途に構内放送システムを持っている所では、概してこれでBGMを鳴らしていることが多い。
が、これとて館内呼び出しや、案内を目的にした設計なので、当然明瞭度を上げるため中音域に偏ったもの。呼び出しはよく聞こえるが、その分音楽も賑やかしい・・
かたや古いJBLやアルテックのモニタースピーカーなんかを店内に持ち込んでBGMを流している所もある・・
が、古いこうしたモニタースピーカーは軸線上で音楽をモニタリングすることを目的にしているため、その線上ではあまりに音楽が生々しすぎ、目も耳も反らしたら叱られそうだ・・
かといって、軸線からずれた所では中途半端にハイファイなくせに、ぼけた音になって妙に気になる・・
さて、こうして並べてみると肝心なことが抜けていることに気がつく。
そもそもBGMって何?何のためにBGMを流さなければいけないの?
そこで、管理人なりに再定義してみた。
BGMの積極的意義:その場所の存在環境を向上させることを目的とするもの。インスタレーションや環境音楽などにその例を見ることができる。つまり、その空間の居心地を積極的に向上し、快適な環境を構築する一助とするもの。
音楽喫茶、ジャズ喫茶の場合は音楽自体が目的なので除外。
BGMの消極的意義:その場所の好ましくない音響を、BGMを駆使することでマスキング作用を利用して緩和し、併せてその場所の環境を改善するもの。店舗や図書館、事務室内などでの居住環境あるいは作業環境の改善のためのBGMなど。
まぁ、図書館などであまりに静かすぎると椅子を引く音、本をめくる音までいらいらと気になってしまうことがある・・こういうときにBGMがそこはかと流れていると確かにあまり気にならなくなる・・と言うようなことが消極的会議の例だな・・
どちらの用途にせよあくまで環境の向上、あるいは改善であって「環境」であることに着目。
つまりは主目的ではないと言うことだね・・よって意識に表層に出過ぎるのはタブーに近い。「お!そういえば音(音楽)が鳴っているね・・」と言う程度が目的にかなっているといえるだろう。
であればこそ、音も音楽も主役ではないという考え方で、選曲し、設計されるべきだ。
ところが、単に音楽が好き・・などという人がプランすると途端に音あるいは音楽が主役級になってしまい、しばしば意識の表層にしゃしゃり出てくる音にしがちである。
まず、設計から・・
スタジオモニタースピーカーをプランする・・こういうスピーカーは商品としての音楽作品の問題点がないかを探しだすのが仕事・・よって長時間リスニングでの疲れやすさを度外視してもとにかくあら探しできることが仕事。こんなものをプランしたら思考までスピーカーにとらわれてしまうのでBGMには最も向かない。ジャズ喫茶などはそれを目的に来る人が多いかもしれないので選択肢には確かに入る・・
埋め込み型スピーカーをプランする・・埋め込み型スピーカーは構内放送システムのために設計されていることが多く、中音域の明瞭度にのみ注力した設計がされている・・ある種注意を払って欲しいからそうしている設計と言っていい。そのためにはある種の歪みさえ利用している。よってこれまたBGMの主目的からはほど遠いものだといえる。が、概してこれが店舗等ではよく使われている。店舗の本来の目的からするとこれはお勧めできないのだけれど・・
ということで、BGMを真剣に考えるならある程度の帯域をゆったり再生できるが高音圧は無用。軸線をわざと出さない間接照明的セッティングをしてそれでも破綻しにくい特性のスピーカー、が向くと言うことが言えると思う。
BGMに関しては間接照明のデザイン法が非常に参考になると思う。
通常の音楽シーン、伝達シーンでは直接照明的手法が有効であるが、BGMとして考えた場合は間接照明に多くのヒントがある。
次にBGM素材に関して。
BGMの目的は環境の向上にあるのであって音楽そのものを聴かせることではない・・
で、前にも述べたが日本語と言うのは日本人にとっては特に左脳の占有率の高いものだ。
だから日本語が聞こえると思考やその場での会話をきわめて邪魔される率が高い。
ということは、セールスしている所で他の日本語の歌などが聞こえると言うのは、聴いている人の脳を強引にBGM側に引っ張ってしまう率が高いことになる。
ということで日本語の歌詞の歌はすべてBGMとしてはNGと言える。が、概してオーナーが好きだからと言う理由で日本語の歌をかけている率が高い。
何のためにBGMを掛けているのかと言う理由を間違えてしまっている例だ。ついでに言うと英語であっても他の言語であっても歌は概して良くない。
もっとも、長居して欲しくない・・という作戦で使うのは有りかも・・
さらによく知っている曲・・というのもついつい鼻歌にしてしまったりするので具合が良くない・・
消極的意義の項で述べたようにBGMの大きな目的は、その場の主たる目的を達成する補完的目的。例えば事務室であれば本来の業務を効率良く、気持ちよく進めるため。店舗であれば高いセールスがのぞめることであって、それを邪魔したのでは何のためのBGMか?と言うことになってしまう。
ということで、こうしたことを考え合わせたときに、インストものの環境音楽的なものが向くと言うのが割り出されてくるのだが・・
ここがまた人間の悩ましい所で、こういうものばかりでは必ず逆に苛つくと言う人も出てくる・・刺激がなさ過ぎると駄目と言う人ね・・(自分もその一人かも・・)
そうそう、郊外型大型店に行くと店の宣伝音楽を繰り返しかけているところが多いのだが・・これはある種洗脳に近い効果(まぁサブリミナルとまでは言わないが・・)を発揮するので、個人的には願い下げにしたい・・でも多いよね・・
ということで、たかがBGM、されどBGM・・諸兄は如何お考えでしょうか?
だからオーナーのセンスや選曲が光るのだとは思う・・
FB系のアプローチ案
クラシック系とポップス系の入り混じったイベントのプランを考慮中・・に思ったこと・・
ポップス系のミュージシャンは当然モニターを一人1スピーカー以上を要求する・・
まぁ、インイヤーはそれなり以上の要求がある。
問題は大音圧下でのハウリングだな・・
聴覚にはきわめて問題のある現象で・・難聴を誘引することこの上ない・・
さて、近年のFOHシステムは指向性制御はもちろん、舞台への回り込みもかなり少なくなり滅多にハウらなくなった・・
なら、入力出力系自体を完全に別系統にすればモニター原因でのハウりを激減できるのかなと・・
ミュージシャンが要求する音源とその再生系を他の系統と完全独立すれば、フィードバックループは発生しないよな・・と思うと結構は待ったのさね・・
でもボーカルマイクは多系統に向かないなとは思うんだが・・
でも言ってることの意味は分かるよね?
ポップス系のミュージシャンは当然モニターを一人1スピーカー以上を要求する・・
まぁ、インイヤーはそれなり以上の要求がある。
問題は大音圧下でのハウリングだな・・
聴覚にはきわめて問題のある現象で・・難聴を誘引することこの上ない・・
さて、近年のFOHシステムは指向性制御はもちろん、舞台への回り込みもかなり少なくなり滅多にハウらなくなった・・
なら、入力出力系自体を完全に別系統にすればモニター原因でのハウりを激減できるのかなと・・
ミュージシャンが要求する音源とその再生系を他の系統と完全独立すれば、フィードバックループは発生しないよな・・と思うと結構は待ったのさね・・
でもボーカルマイクは多系統に向かないなとは思うんだが・・
でも言ってることの意味は分かるよね?
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