AVといってもアダルトなんたらではない・・
Audio-Visualのこと・・
この言葉が出始めたのはVTRの普及以後のように思う・・あ!やっぱりアダルトも関係有るかも・・^^;;
まぁ、有名なVHS=β戦争のことはともかく、それ以前の秋葉原の主流はオーディオと無線、そして白物家電であった・・
オーディオ専門店が何店舗もあったし、パーツ屋も結構繁盛していたものだ・・秋葉原デパート隣のラジオストアは通り抜けが大変だったもんね・・
JBLの4350を聞いて「お~!」などと言ってたもんだが・・
小さな変化はテレビゲームの普及から発生したように思う。
そう・・あのインベーダーである。個人的には全く興味はなかったが、あのゲームを打ち込むのだと言って職場の先輩たちがTK-80ボードを使い、ピコピコとやり出した・・そのころからコンピュータ用のパーツが増えだした・・
家庭用のVHSビデオが普及しだしてAVなる言葉が出始めたのはFM変調でステレオ録音の出来るVTRが出たあたりかな?
そしてウォークマンの出現・・
これによりリスニングルームという言葉は死語になった・・
電車内でシャカシャカ言わせる層が出現し、純粋にオーディオを聞くという行為が少なくなった・・そして、お父さんたちはオーディオ機材とともにゴミに追いやられた・・
そして追い打ちはCDの出現だったと思う。
最初こそオーディオセットに収まっていたが、その取り扱いの簡便さからCDラジカセに、CDウォークマン(の類)にシフトしていって、リスニングルームで真剣にオーディオに向かい合うというちょっとすかした趣味は完全に懐古趣味のものとなった感がある・・
音楽はそれとともに非常に手軽になった・・音楽の存在もお手軽になった・・オーディオはごく一部の富裕層と超マニアを除いて趣味として殆ど成立しないほどになった・・
今秋葉原に行くと非常に居心地が悪い・・
ラジオデパートは4階にあった高級オーディオ店もなくなり、2階にある我らプロオーディオ関係者になじみのあるトモカさんを除いて異次元に迷い込んだかのようだ・・
現に私がトモカに向かってエスカレータを上っていると周囲の若者が異物でも見るように私を見る・・
「君たち君たち・・この建物の名前をちゃんと見ているのかい?・・」っと、言いたい気持ちをぐっと堪えなければいけないのよね・・
大型の郊外型電気店に行くとありとあらゆる電化完成品を売っている・・
そこで扱われているアイテムはまさに業界の縮図であり、流行やその時点での勢力マップを示している・・
で、オーディオコーナー・・
そこには何時間たたずもうと店員が寄っても来ない・・
ポスターにアナログプレーヤーの写真が堂々と飾ってあってもそれはイメージだけのようだ・・
まるで昔の電蓄に毛の生えたようなプレーヤはあっても、ポスターに貼られているようなしっかりしたプレーヤは今や専門店の店頭でしか見られない・・あとはDJ用のとにかくトルクが強ければよい!というタイプのもの・・これとて総合電気店には見られない・・(楽器店だな・・)
世の中サラウンドばやり・・
でも必ずオーディオはおまけ・・5:1だろうが7:1だろうがおまけ・・
怪物が飛び回り、ジェット機が旋回し、迫撃弾が周りを打ち尽くしてさえくれればいいのであって・・オーディオ自体の趣味ではないからならぁ・・
さて、なんでこんなにオーディオは肩身が狭くなったんだろう・・
リスニングルームが普通の会話になることはこの日本ではもう無いのだろうか?
ライブと称する大型コンサートに行くとタレントが顔を出しただけで観客総立ち・・あれほど巨大なシステムでも歓声で歌詞なんか聴き取れやしない・・で、結局ますますシステム音量が上がり難聴因子が増えてしまう・・
なんでバラードでさえ立上がって聞かなくてはいけないのか・・いあや・・そもそも共時性を求めているだけで誰も聞いてないのかなぁ・・
諸兄は如何感じておられますか?
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