2007/2/14と15に福島県は喜多方市でFBSR会技術研修会が開催された。
今年のテーマはデジタル伝送で、心と心をつなげるか・・(意訳)というもの。
とかく技術論に偏ってやれデジタルがやれアナログが・と言う話になりがちであるが、それよりもっと大事なものがあるでしょ・・と言うことが原点。
講師の岡田辰夫氏の絶妙の進行とサウンドに酔いながら、考えた。
ノイズの問題、長距離伝送の問題を考えたとき、今後デジタル化は交代すべくも無いことである。
が、たまさかステージに展示されていた実働のMIDAS PR-04シリーズの卓の分厚い音と聞き比べるとアナログの底知れない実力を認識できるのよね・・
舞台は常に生音と拡声音のせめぎ合いの場である。
数年前のデジタル検証の際、演奏中に舞台から客席に降りていったさ・・
舞台上の生楽器の音空間から、舞台端の階段に足を降ろそうかというその瞬間に明白に音が変わる境界線があったことを思い出す。首半分くらいできっちりと分かるその違いに驚いたものだ・・
アナログではそんなことはなかったからねぇ・・
つまり、生音とデジタル音は溶け合わない・・とその時は思ったのね・・
レコーディング業界ではもうあまりこういう議論は聞かれない・・
確かに・・スタジオと調整室は区切られているからねぇ・・
でも、舞台は必ず生の楽器がそこにある・・
ここ2年くらいの製品はさすがにそれほど違和感はなくなった・・
でもやはりどこかに根強く混ざりきらない要素は有るのよねぇ・・
もちろん、デジタルリバーブをさんざん使っておいて何を今更・・と言う議論も十分理解できる。
実際私も使っているし・・
でもね・・やっぱり140とか250とかの音って良かったなぁ・という抜きがたいイメージは残るよね。(管理は大変なんだが・・)
今回、アナログのオーバーレベルでのナチュラルディストーションも参加者は体験できた。
思いっきりつっこまないと体験できない危ない世界。
これはアナログの特権なんだな・・
デジタルだとクリップしたらおしまい・・音が無くなるか盛大に歪むか・・デジタルリミッターでごまかすか・・
じつはこのナチュラルに歪んだときの音が、実に気持ちよかったりする。
悩ましい話だなと・・
皆さんはどう考えますかねぇ・・
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