2014年10月8日水曜日

舞台機構調整技能士(音響機構調整)って?

え~っと、技能検定の話をしたので、この資格ってなんや?と言う人のために、また、まだ取ってないという人のためにもちょっと解説。

これは厚生労働大臣認定の国家資格です。建築士なんかと一緒ですね。

舞台機構調整という名称が示すとおり舞台、照明、音響の各資格が構想されていますが、現在は音響機構調整のみ実施されています。

演劇であれ音楽であれ、また、邦楽洋楽を問わず、舞台で音響に携わる場合に必要な知識と技能を有することを証明する資格で、資格取得後は技能士のいる店などという表示をしても良いことになっています。

なかなか、認知されなかったり、駆引きに使われた経緯もあり受検者が伸び悩んでましたが、近年、指定管理者制度の導入に伴い、公共ホール等で指定条件に入るなどから受検者数、取得者数ともに伸びつつあります。

公共ホールでは有資格者以外にシステムに触らせないという内規を設けるところも増えてきて、ようやく官公庁での認知度も上がってきましたね。

さて、現在動いている資格は1級、2級、3級があり、専科の卒業までに3級は取得できるようになりました。
また、卒業が確実な場合は2級の受験資格ももらえるようです。
それ以外は経験年数がある程度以上必要で、これも専科を出ていることで、実務年数が短縮されます。

検定自体は学科、実技(要素と実技に分かれる)検定があり、学科試験と要素試験は全国一斉に行われます。例年1月の末から2月の始めのようです。
実技はその実施県によって変動があるようですね。
秋田県は今年は学科と同一日に実施します。

学科は舞台全般に対する常識、知識、そして音響自体の常識のすべてが求められます。
舞台人たるもの浄瑠璃知りません・・じゃあ困るよね・・古典バレエ知らないじゃ困るよね・・と言うことでしょう。
また、他の部署の人と話が出来ないようでは仕事の協力をもらえないじゃん・・と言うことです。
そう言う意味では、専門学校を卒業したばかりの人が学科では有利かな?試験慣れもしているだろうし・・

で、要素検定
これは耳の能力を問う試験です。音質がどう変わったか、どの楽器のバランスが変わったか、使っている楽器は何か・・など各レベルに応じた設問があります。

実技検定は、各試験によって素材(演奏者)の構成が変わります。
試験時間も違いますね。

で、勘違いしている人も多いようですが、試験ではなく、技能士検定ですよね?
単に知識があるとかないとか、技術があるとか無いとかではなく、一緒に仕事を組むときに安心して組めるか?と言うあたりを見るもんなんですよ・・
だから、始末に負えない人は困るわけね・・
ですから、普段の仕事をきっちり、社会人としてまっとうにやっていることが求められています。
そう言う意味で、他の類似試験とは求めるニュアンスがちょっと違います。
そこら辺は理解してチャレンジしてください。

なお、ここの検定の詳細は各県の職業能力開発協会(以下能開)にいけば、入手できます。
なお、実技が音響の場合、一度に一人しかできないという特性上、非常に費用と手間のかかる試験で、その他各種事情からすべての県が実施できていると言うわけではありません。
これについても各能開にお問い合わせください。

でわでわ受検者の方、グッドラック!

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