TRSなどのコネクターは比較的接触トラブルが発生しやすい・・
まぁ、構造的にも単純だし、ロック機構があるわけでも圧着機構があるわけでもないから致し方の無いところ・・
そのプラグ側の酸化トラブルの件は前スレでも書いた。
で、メス側である。
こちらには電源などのスイッチ機構のあるタイプもある。
ハーフノーマルなど小細工した機構を利用する場合ももちろんこのスイッチは大丈夫か・・と言う話だな・・
普通のパーツカタログなどを見ていると、このスイッチ機構に幅広い金属バネを使ったものが多い。
ところが、ギターアンプやエフェクターなども含め比較的ゴミの多いところ使用すると、この幅広の金属間のどこにゴミがあっても接触不良の原因になりそうなことは想像できると思う。
つまり、トラブル確率が増えるのだな・・
んで、それを振り落とそうと何度プラグを抜き差ししても、ゴミはプレート間を移動するだけでなかなか落ちてくれない・・
その点、オ!ッと思ったのがノイトリックの奴・・金メッキにスプリングワイヤーでの交差型の接点にしてある。
これならゴミもすぐ落ちそうだなと・・
もっとも、電源のスイッチなんかに使うには電流耐性がどうかと言う疑問は残るが・・接触不良の回復はしやすそうである。 で、小屋卓のメインアウトのインサーション端子はこいつに交換してもらった・・
交換後は十五年ほどノートラブル。
さて、通称キャノンコネクター・・
愚生らが音響に関わり始めたころJAEキャノンとして普及し始めた。
その後、亜流品が出始め、スイッチクラフトも普及しだした。
JAEキャノンはメス側が完全なチューブでスプリング性は無い。が、肉厚なのでくり返しの抜き差しには結構強い。
で、銀メッキなのですぐに真っ黒になると言う点が厄介。磨くのも大変だし・・前出のキッチンテリナと綿棒、ガーゼには結構お世話になっている。細かいパーツが多いので、ネジがないと言う状態になりやすい。
スイッチクラフト・・これはメス側がプレス材のスプリング状になっている。新しいうちは調子がいいが、開きっぱなしになって接触不良を起すこともあった。
ミニキャノンはここの専売なのでバウンダリーやトランスミッタには欠かせない。
♀コネクターのテーパーがほぼ58と揃えてあるので、テレビなどでは絵面がきれいで助かったものだ・・(今は殆どワイヤレスだからなぁ)
さて、その後業界を席巻したノイトリック。1980年頃の創業で82年に日本に紹介されたとはサイトでの情報。リヒテンシュタイン公国と言うヨーロッパ王族の力学の拮抗点に出来たような小さな国の発祥。
このコネクターの特徴は部品点数の少なさと作業性の良さがまず上げられる。金属ビスも全く使っていない・・
これはケーブルメーカーにとっては工数を減らせるし、機材メーカーでもトラブル対応が減るため一気に採用が広がった。
また、金メッキをいち早く導入したため、酸化によるトラブルが少ないこと、金自体は非常に柔らかいため接触面が幅広くかみ合い接触抵抗が多くの場合少なくなるなどのメリットがある。銀は固いので点接触になりやすいのよね・・
もっとも、メス側がやはりプレス材のスプリングになっているので、長い間に広がってしまうと言う懸念は無いわけではない・・
あと、ベース材の熱耐力が弱めなので、手早いハンダ付けが求められるかな・・
♀とTRSの混在コネクターやスピコン、パワコン、イーサコンなど新しい概念のコネクターも次々に開発していてそれなりの品質を維持しているのはさすがと思う。
これまた亜流メーカーは多々・・
音響系で使われるコネクターの種類は・・まぁコンシュマー用のミニ規格は別として、TRS、47、キャノン規格相当品(3-5ピン)、スピコン、RCA端子、バイポスト端子で信号系はカバーできる・・
AC電源も3端子型が一般化した・・これはコンピュータのおかげか・・
で、厄介なのが電源別機材の直流端子・・
電源アダプターでさえ3種類の直径と極性のばらつきが有り、大型ミキサーの奴は千差万別・・もう少しスマートに統一できないものかと思っちゃうなぁ・・
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