2014年10月8日水曜日

フェンダーローズ修理

今時フェンダーのローズを見ることはめっぽう少なくなった・・
が、地元在住のアレンジャー兼ギタリスト兼シンセサイザープログラマの方から、「これ、突然音でなくなったんですけど・・」と持ち込まれた・・

ローズは30年近く前にチューニングを直してやって以来・・

さて、蓋を開けて・・古!・・そう、最初期に近いモデルのようだ・・

とにかくアンプを繋げてチェック!今回は下流からのチェックにし、出力コネクターから中の中継ピンコネクターまで・・はOK・・
中継コネクターからはあとコイルに直接ワイヤリングされている。

で、テスターで導通を調べたらNG・・

仕方ないのでまずはどうなっているのかのチェックをしてみることに・・

で、分かったこと。

隣り合ったコイル3本が1セットでパラってある。それが数珠繋ぎに端から端まで直列になっている。

だから3本セットで断線があると全く音がでなくなるだろうと言う結論。

で、端から導通を調べ始めたさ・・
3本パラと言う仕様故、どれか一本だけを調べるのは無理。

3本単位のシリーズになっている部分にテスターを当てて抵抗値を調べて行ってようやくトラブル箇所を発見。
なんとせんたーAのすぐ下の辺り・・

仕方ないので、オーナーと協議して一番上のブロックと交換。当然3本一セット。
が、コイルの端子部が熱に弱く、コイル自体と分離してしまう・・更にもう1ブロックを使ってようやく完了か?と、再度テスターで計るも最低音部も出てない・・これは調査したらコイル間配線が2ヶ所取れている・・
こちらを直し、ようやく音がでるようになった・・

順番に調べて行くと何個か音がでない鍵盤も・・これは3個パラの中の一つとかだな・・

回路的な解説と、実作業上の注意点をオーナーに説明して取りあえず終了。
真剣に全部直すなら相当に根性が要ること間違いなし・・

それにしても年取ると目が見えなくなって、細かい作業がしんどいなぁ・・お粗末!

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