さて、ワットの話が途中ではあるのだが・・ああいう基礎理論的なものは気力がないと続かないからなぁ・・
で、今関わっている夏の野外イベント、予算もないしと言うことで、内輪の手持ち機材だけで進めることとなった・・
モニターオペレータがいるから注文がある。モニタースピーカーが目の前にあるから音を欲しがる・・と言う話はちょっとしたはず・・で、今回、バンド編成が多いにも関わらずディレー基準スピーカー構成をとることとした。
単純にディレイスピーカーとするだけならそれほど音圧は必要ない。ハウスが受け持ってくれるからだ。
が、今回、モニターも兼ねたいので、カバーエリアと余裕のある音圧を確保したい。
しかも一台だけに高音圧を依存するのではなく(ピークが多くなるのでフィードバック的に不利)、4対向構成とすることとした。
で、問題なので、いつぞやユニットが飛んだのかなと思ったらネットワークだったというスピーカー1対向・・
4対向手持ちで揃うのはこいつしかないので(オーナーは二人)、なんとしても使えるようにしないといけない。
幸い以前のチェックでH,L共にユニット自体はいきていることが確認できている。
ネットワークを新たにオーダー入れても本体との金額比で、あまりお得とは言えないこと・・ネットワークが弱いことが分かっているので、また飛ぶことが想像できること・・から、バイアンプ駆動にしてしまえと言うことになった。
将来サブローを導入することも考慮し、いま3バンドクロスオーバーネットワークを導入しても悪くはない選択肢。
さらにはその飛んだスピーカーを持っているオーナーは4発同じものを持っている。アンプは2台。
ならば、飛んだものと、残っているものとをどちらもバイアンプにしてしまい、スピコンスルーでパラ駆動できるようにしてしまえば通常の管理上も楽だろう・・とチャレンジすることに。
スピコン=2バナナのケーブルを2本入手、スピコン4芯も2本入手。
スピコンの裏の端子がカーオーディオコーナーで扱っている187型スピーカー用平形端子と一緒であることを発見。ついでにスピコンのパラ渡りから分岐できるよう車の伝送でよく使うケーブルの途中から分岐をだす端子も入手。
ならばとスピーカーのプッシュ端子も裸棒型端子と言う奴にしたら後々取り扱いやすいだろうと採用。
ここまでやると、作業をしやすいところで内部配線キットを作っておける。
ということで、作業御昨日終わらせ、試しに鳴らしてみた。
以前も記したと思うが、スピーカーは15インチユニットの入った非対称ホーンの入手価格イチキュッパ!
エンクロージャの素性はいいよな・・と言う話もしてあったと思う。暴れが少ないのよ・・
ということで、バイアンプで・・まぁユニットの特性表を見る限り3.5K位でのクロスが妥当かなとかなりいい加減に合わせ、CDホーン用の特性をセットしてみたら超高域がきつくなったので外し、CDを再生しながらH側を11時にセットしただけなのだが・・
○一つ多い値段のスピーカーに遜色の無い音が飛びだしたことには驚愕した。
もちろん、バイアンプにすることでユニットの素の音になるのである程度の品位向上は期待していたのだが・・これほどとは・・
以前はアンプのゲインもフルテンで、それでもクラシック的な悪くない音だがもう一つ抜けと欲しいとか、音圧が上がると詰まりだすという問題を抱えていたのだけれど・・すべて解決。
プロセッサタイプのシステム的なしまった低音。ホーンも飛びがぐんと良くなって、以前10mがリミットだと思っていたがこれなら20から30m位の距離まで実用域にはいりそうだ・・
まいったなぁ・・と仲間の音響屋と話ながら試聴を繰り返す。
今回のメリットは、万一ユニットを跳ばしてもリプレースユニット自体が安価であること。
また、より耐久性のある品位の高いユニットと交換する選択肢があること。
ディメリット?改造が面倒であること。
1対向でもアンプを2台もって歩く必要があること・・
いや~・・でもエンクロージャの素性がいいというのは予想できたが、ここまで品位を上げられるとは思いもしなかった・・
そうだ・・予備のダイヤフラムももう入手してたんだっけ・・
安価で、小会場なら十分に使えるためおもちの方も多いかと思うこのスピーカー。
万一にも飛ばしてしまって倉庫の隅に眠っているなら是非ともチャレンジしていただきたい。
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