田舎に戻って驚いたことの一つに、田舎の人は自分で調べることなくすぐに人に聞く・・という所だった・・もちろん全員がそうだ、などと言うステロタイプなことは言う気はないんだけど・・
目の前に住民係という大きな看板が出ていても、真っ先にそこにいる人に聞く・・とか、枚挙に暇がない・・
地域住民の参加型のチャリティイベントのようなもので、妙齢の女性陣の新舞踊やら手踊りの類での音源となるテープ・・
とにかく打ち合わせの時には、一本のテープに一曲だけ、頭が出た状態で、レコードやCDが有るなら出来るだけそちらを・・提出は遅くとも一週間前に!などとお願いはするのだが、まず揃った試しはない・・
おまけに、あろうことか本番が始まってもまだテープが来ないなんて事はザラであった・・
板付きの意味もよく分かってくれないし、当然、音が出てから登場するのか、板付きするのかの連絡も来ずじまい、なんてのも毎回のこと。
生伴奏も誰がどの楽器で、どこにどんな風に並ぶのかもとうとう連絡が来ないまま本番なんて事も未だにある・・やってる本人が大体当日集まってみないとどうなるか分からない・・とか仰るしねぇ・・^^;;
摺金だと聞いてたら突然歌い出したりとかもしょっちゅう・・こりゃレベルが違いすぎてつらいことこの上ない・・
若い頃はいちいちにぶーたれたものだけれど、ここ数年は「自分以外の人を変えることは不可能!」と言う境地に達した・・
そこ打ち合わせと違う!なんてことをお年寄りにいくらいっても、もう記憶自体がすり替わっていることもあるので、言うだけこちらが悪者になり、かつ、現場の雰囲気も悪くなってしまう・・
で、結局はとにかく相手の言うことと一度は認め、そこからこうしてくれるとうれしい・・みたいな言い方に注意するようになった・・
大体、ひとって自分の悪いところを指摘されると、腹が立つのよね・・それがあっていればいるほど・・
舞台は人で作るもの・・プロならこうだなどと素人にいくらいっても相手は利害関係では動いてないので絶対に聞いてはくれない・・ならこちらも宇宙のように広い寛容の精神で臨むのが自分にとっても相手にとっても良いと思う。
音響が・・とか舞台が・・とか正論を言い出すのではなく、相手がいつの間にかこちらの要望通りに動くように落とし穴を仕掛けておいた方がはるかに安全。
とにかく、何でもあり得る・・という心構えで仕事に臨むのが大事だねぇ・・
もちろん、ありとあらゆる可能性を検討することも大事だし、マージンを取っておくのも大事・・
でも、物事を決めつけすぎない・・ってことがもっと大事かな?決めつけるのは大概自分自身だから・・
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