さて、芝居やら講演会、録音等小屋の人間としては結構お世話になることの多いバウンダリーマイク・・
定番マイクは音像をクリアに捉えて前には出してくれるけど、ユニットの特性ゆえどうしても薄っぺらい印象の音になりがち。
で、パナ改以来お世話になっているShinさんが、良い単一指向性カプセルが手に入ったとの情報から話が膨らみ、バウンダリーに挑戦してくれた。
単一指向のカプセル。ショート版の451よろしく製作されたものは、我が小屋での仮想反射板システムでフルに性能を発揮。大変に素性のよい音。ホントは長期にお借りしていろいろな現場で使ってみたいほど・・
で、今回、バウンダリーを・・それも前回、キャラクターが違うよと紹介されたカプセルを同一筐体に収めたとんでもないシロモノ・・
早速昨日、検定員の楽屋で話題になった。
実はバウンダリーをPAで、しかもロックバンドのギターなどに使う人はあまり多くない。
試してみるとよく分るのだけど、大概の人は試さないので、多分半信半疑で聞いていると思うのだけど・・これがいいのよ!
そもそもスピーカーユニット直前に57などをおいて集音・・って、そこはまともな音になるのか?という場所だよね?そもそも、あそこに耳を於いて聞いた人って何人いるのかね・・それこそ、難聴の元・・
いくらギタリストでも数十センチは離れているはず・・
そこで、自分のギターの音を作るわけだ・・
だから約30-50cm離れたところにバウンダリーマイクを置くのって、ギタリストの作った音に近いのよね・・
よって、オペレータ的には音作りを減らせる・・これは心理的に余裕を作るのだ・・実際やってみるとすごく楽・・ほとんど卓のEQを弄る必要はないくらい・・
で、良い音のバウンダリーは絶対に使い道が多いと話してたのだが・・
来週半ばにあるジャズギターのライブ・・テストを兼ねて使ってみるつもり・・
さて、そのShinさんから本日電話あり・・
新しいおもちゃを手に入れたらしく早速ブログに上げたので見てね・・という話のついでに、私がしばしばピアノの拡声で使うX-Yの直置き法に、このバウンダリーを改造して、どうせデュアルカプセルなんだから、カプセル角度を90度にして、一個筐体でX-Yになるマイクを作れませんか?とお願いした。
これがあると、ピアノの中にこれをセットするだけで、非常に密度の濃い音がとれる。
これに師匠直伝の振り切りパンニングとディレイを使ったナチュラル再生の技法を組み合わせると、非常にハウりにくく、かつ芯のしっかりした、でもナチュラルな拡声ができるのよね・・
ここらへん、ディジタルディレイの恩恵に感謝。
と言うことで、いつも新しい機材が来るたびに次の提案をしてしまうアコギな性格・・呆れているだろうなぁ・・Shinさんも・・
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うーむ!
あまりにも、PAの歴史という物を無視した発言行動と
思います。
なぜに、ロックボーカリストがオンマイクでシャウトするのでしょうか? そんな耳元でシャウトされてもこまりますってことですか?
ギターアンプを57でスピーカー近くで拾うというのも
それなりのわけがあるのではないのですか?
というかポピュラーな手法になっているわけですよね?
音響屋として適切な発言をお願いします。
あなたのアイディアを解らないでももないんですが・・・
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うーむ!
バスドラに頭突っ込んで聞いたら、とんでもないですよ~! 気が狂います!
ベースをラインでもらう?
ふざけんじゃ~ないよって?
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いや~!
生ギターそのままで良い音してるのに
ラインでひろうなんて~?
メルアド間違っていたのでまた投稿しちゃいました。
悪気はないです。すいません!
ちなみに私はギターもたまに弾きます。
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hiroさん
考えなければいけない・・というか、皆慣例で仕事していた事例を再考察しましょうという部分にご提言ありがとうございます。
まさに、おっしゃるとおりにPAは発達してきました。
大会場での大音量PAの世界は、ハウリングとの戦いで近接集音、EQ弄りまくり・・お説のとおりです。
私が言いたかったのは、ではPAってそういう大音量、大会場だけなの?
巨大なビジネス(一イベント単位での話)以外でも、特にこのブログを見ているような、身近なPAシーンで悩んだり苦しむ人がたくさんいるよね・・自分のやっていることの意味がつかめなかったり・・そういうシーンもたくさんある・・
そういう多くのプロやセミプロ、アマチュアに有意義な情報を提供したいと、音響学的な成果のフィードバックを行ったつもりです。
バウンダリーマイクもベタオンマイクのアプローチと現場で比較検討しての発表のつもりです。
ちなみに、PA現場と言っても伝統芸能も、クラシックも民族音楽も芝居もミュージカルもたくさんあります。
いろいろな人の、いろいろなあり方を許容したいと思うのですが、ご賛同いただけたら嬉しいですけどねぇ・・
ちなみに、ギターアンプ直耳も、キック頭ツッコミも経験済みです・・^^
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そうそう、ついでにご検討いただければ幸い・・
ドラムのオーバーヘッドの距離と今回のバウンダリーの距離と、音源の音圧を比較考慮していただければ、あながち使えないわけでもないと思っていただけると愚考しますが・・
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私もベース・・ラインでもらいます。
エレアコもラインでもらうことが多いです。でも、完全なアコギは・・
んで、EQは結構いじります・・収めますけど・・
で、バウンダリーを適切な場所に適切に使うと楽だし、面白いですよ・・と言うのが言いたかった趣旨です。
何がなんでもと言っているわけではないですけど・・
皆さんにとって選択肢が増えますよ・・これに付きます。
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ありがとうございます!
私の勝手な発言にに丁寧なコメントをいただきまして
ikataroさんの人柄が伝わってきます。
私がギターを弾くという立場で考えると
部屋で生の素敵な音を楽しむのも好きですが
ラインでのより繊細な表現も魅力的です。
エレキでも57でベタの音が好みですし、
オペレーターが状況に応じていじってくれる
のを好みますし、そう願いたいです。
オペレーターとして何か意見するとすれば
プレーヤーも誇張された表現を好む場合もあります アコースティクなプレーヤーでも
それから、オペレーターも表現者としての意識を
求められる時もあるのでしょうか。
趣味、嗜好の世界では一言で何かを断言するのは
難しいですが、断言する人もオモシロイ人が多く存在しますし
そういった人のほうが良いのかもしれません。
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hiroさん
現実問題としては、私もしばしば57ベタあるいはそれ以外のマイクでもベタは使います。
特にタイトな大音量イベントでライン取りはしたくないと言うギタリストだとベタしか方法はないですし・・
ミュージシャンとオペレータ、あるいはプランナーが充分に信頼関係にある場合、音作りをオペレータ側に任せていただける場合が結構ありますよね?
あるいは、そうでなくてもギターソロなのに音がでてこない・・とか、あるいは出過ぎている場合など、必要悪としてでもいじらざるを得ないときがありますよね。
いずれにせよ、何を基準にするか?というと、そのミュージシャンにリスナーが何を期待してくるか?そのイメージに近づけたい・・と私は思います。
そのための手段は沢山あった方が良いかな・・ベタマイクも、ライン取りも、その複合も、また今回紹介したバウンダリーも、その時々で最適解を求められたら良いのだと思いますけど・・
ちなみに私は簡単に断言しますが、ちょっと良い意見があるとすぐそちらに転ぶタイプです・・何と言ってもB型ですので・・^^;;
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追伸
ミュージシャンから飛び道具を求められたら、もうオペレータも表現者ですねぇ・・これは色づけなくミュージシャンの表現をリスナーに届ける・・という、一般的な意味での音響の立場を超えざるを得ないです。
ここで一発もののエコー(リピート)を使いたいとか、このフレーズだけボコーダーボイスにしたい・・それをおペータに任されたら、まぁやってやろうじゃないの・・ってなもんですけど・・
普通には限りなく透明になろうと思うことが多いです。
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いやー!
飛び道具と言う事ではなく、いじらざるおえないと言う
事なんですが
ソロならどんな音でも大丈夫と思いますが・・・
いじったほうが良いと言う事です。
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う~ん・・hiroさん・・
まれにソロでも、いじると怒るミュージシャンもいらっしゃるのよ・・
まぁ、信頼関係の構築は大変・・ということです・・