偉そうに蘊蓄を垂れている本ブログ・・バレバレの人にはバレバレの情けない話も多々・・
自分が音響屋として自慢できるほどか・・と問われるといつも逡巡してしまう・・
幼少の頃から何度となく罹患した中耳炎・・
中学の頃には教諭の講義すら聞き取れなかったことも・・
外耳炎を患ったあといくらか改善したが、今でも最小音量は、普通の人に負ける・・
自分の音感性は人様にお伝えできるレベルなのか・・左右のバランスは?・・f特は?・・
楽器間バランスだって自分は標準なのか?って常に苦悶してる。
先日は低音で左耳の鼓膜が揺すぶられ、極めて不安に苛まれた・・
だからと言って耳鼻科に行って最終宣告を受けたくもなし・・
で、過去の仕事や、録音物の評判に頼ってしまうのだけど・・
人はだれでも弱い部分はかならずあるよね・・
だからこそ、それを克服し、より高みへと挑戦するのだと思う。
音の善し悪しをつかむことが不得手・・だからこそ、誰にでもわかる良い音を得たい・・それが自分の原点のようにも思う。
ハンディのある人にも楽しんでいただける音作り・・
辛くない音作り・・
上手い下手、だけが演奏家の条件ではないし、良い声が出る・・だけが歌い手の条件か?
思い通りに動かない自分・・そういう自分も愛せる・・それが出演者であっても、観客であっても・・
と・・
そういう意味で許容度の高い自分でありたいと・・今更ながらに思うなぁ・・と、安いスペイン産のワインを飲みながら・・
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毎回、楽しく読ませて頂いております。
私は細々と音響業を営んでおります20代後半の者です。
私自身20歳過ぎのときに耳に違和感を覚え、耳鼻科に行ったところ、感音性難聴と診断されました。もう一生治らないよと医者に宣告されたことを覚えています。事実、今は10Khzから上はかなり怪しいです。
それから数年経ちましたが、今でも音楽に携わっています。ただ偏に音楽が好きなんでしょうね。
正直不安や苦しみは常にあります。この記事はそんな私の気持ちを見事に代弁して頂いた気がしました。
そして代弁するだけでなく大きな希望や力も頂けました。本当にありがとうございました。
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通りすがりさん
> 毎回、楽しく読ませて頂いております。
お恥ずかしい限り・・
> 私自身20歳過ぎのときに耳に違和感を覚え、耳鼻科に行ったところ、感音性難聴と診断されました。もう一生治らないよと医者に宣告されたことを覚えています。事実、今は10Khzから上はかなり怪しいです。
あらら・・それは大変でした・・私は今でも、車では音楽は聞かないか、ノイズレベルぎりぎりの最小音量で聞くように心がけております・・手遅れかもしれまさせんけど・・
正確には忘れましたが、ロンドンタクシーシンドロームという研究がありまして、ロンドンタクシーってお客とトラブルを起こさない落ち着いた年齢のひとだけの採用・・つまり高齢者・・でも、〇〇通り何番地・・って言われたらすぐ行けるよう、徹底してロンドンの地理を覚えさせられるそうです。
そしたら、25歳以後は減るばかりと言われたのうい細胞が増えているのが確認できたそうです。
これって、すごく夢がありません?
聴覚だって、今の理論で言われていることが何時までも正しい訳ではないはず・・と、自分では言い聞かせています。
> そして代弁するだけでなく大きな希望や力も頂けました。本当にありがとうございました。
現状、と過去は変えることは出来ませんが、これからの対処・・は変えられますよね。
正しい音ではなくとも、聞いた人が嬉しくなったり、幸せに感じるような音作りを目指したいものだと、青臭いことを言ってみたりして・・
そうそう・・10K以上はエアー感に主に関わりますので、通常の楽音バランスはほとんどそれよりはるかに低い領域で作られます。だから自信を持って、音響に関わってください。8K以下でも十分と思っています。
録音時のエアー感なんかは理論で補えますし、そこはもっと若いもんを使いましょう。
それより、第2の自分を作らないように、難聴に対する啓蒙に努めてください。特に長時間暴露はやはり聴覚には良くないです。職業柄大変ですけど・・
私も右手を骨折して改めて娑婆の健常者向きであることを痛感しております。障害を持った方への気配りにもっと真剣にならないと・・と、こうなって初めて気づくのですよね・・ハンディをアドバンテージに!
自他共にそうできるようにしたいものです。